施設運用フェーズの“落とし穴”とは
ロ新築・リニューアル・用途変更……いかなる建物も、最終的には「運用フェーズ」に突入します。しかし、そのフェーズに入った瞬間から、「情報の断絶」が起きてしまうケースが非常に多いのが実情です。
- 設計時のBIMデータが活用されていない
- エネルギーや設備管理が現場任せ・手作業
- 遠隔拠点の状況がリアルタイムに把握できない
- 突発的な故障に対応するだけで手一杯
特に複数拠点を持つ企業やディベロッパーにとって、これらの課題は“見えないコスト”や“ESG対応の遅れ”として重くのしかかります。
では、どうすればこの断絶を埋め、施設運用を“見える化・最適化”できるのでしょうか?
デジタルツインで「建物全体」をリアルタイムに可視化
従来の施設管理では、「点」単位の情報が散在していました。
例えば空調はBEMS、警備は警備会社、修繕はエクセル管理といった具合です。Akilaはこれらの情報を統合し、建物全体を“1つのデジタル空間”として再現します。
Akilaの特徴的な機能
1. 3Dマップ連携による直感的な施設可視化
BIMやCADデータをもとにした3D環境に、リアルタイムのIoTセンサ情報やBMSデータを重ね合わせて表示。設備の状態・稼働率・異常などを瞬時に把握可能。
2. 統合ダッシュボードでKPI管理が一目瞭然
エネルギー消費量、CO2排出量、空室率、保守履歴などを指標ごとに整理し、複数拠点を横断的に比較可能。
3. アラート&ワークフロー連携
温度や電力の異常値をトリガーに、担当者へアラート通知や保守作業依頼を自動化。属人的な対応から脱却できます。
Akilaを導入することで、建物の「状態」「履歴」「リスク」「改善余地」がすべて可視化・定量化され、従来の属人的な施設管理が“経営判断可能なデータ資産”へと進化します。
すでに始まっているAkilaの実装事例
Akilaは、世界中で既にに商業施設、製造業の工場や研究施設、物流倉庫、オフィスビル、ホテル、病院など多様な業態に導入が進んでいます。以下はその一例です。
事例1:製造業A社(多拠点の工場を保有)
- 空調・照明・電力の使用状況を拠点ごとに可視化
- エネルギー使用のピークカットを実施し、年3,200万円の電力コストを削減
- 設備異常の予兆を早期に検知し、修繕リードタイムを30%短縮
事例2:不動産ディベロッパーB社(商業施設運営)
- テナント単位のエネルギー使用状況を可視化し、利用料に応じた課金モデルを構築
- 空調や照明の稼働効率を最適化し、脱炭素方針に沿ったKPI管理を実現
- ESG開示レポート作成にAkilaのダッシュボードを活用
これらの成果は、単なる「見える化」にとどまらず、現場と経営をつなぐ基盤として評価されています。
スマートで持続可能な建物運用の未来へ
いまや施設は「造って終わり」ではなく、「運用しながら価値を最大化していく」時代です。Akilaはその中心に立ち、企業の以下のような取り組みを支援しています:
- 脱炭素・ESG方針への対応(CSRD、TCFD等)
- 人材不足に対応した施設運用の省力化・自動化
- BIMからO&M(運用・保守)への情報継承
また、施設そのものを「データとして経営資産化」することで、不動産のバリューアップやファシリティマネジメントの高度化といった長期的な経営戦略にも貢献できます。
まとめ
Akilaは、不動産・建設・製造・物流といった業界を横断して、施設の“スマート運用”を実現するクラウドプラットフォームです。
建物や工場を「見える化」し、「最適化」し、「資産化」する。
その第一歩として、まずは導入事例やデモをご覧ください。
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