ビジネスイノベーションを生む新たな目的地ベトナム
グローバル企業が選ぶべきアジア拠点ベトナムの今を解説
多くの企業の注目を集めるベトナム
アジアでも確かな経済成長と、それを支える豊富な人材を誇るベトナム。グローバル企業の成長を支える開発拠点、そしてアジアの新たな生産・輸出拠点として存在感を高めており、多くの企業がベトナムを活用したビジネスをスタートさせています。ベトナムにはグローバル企業を成長させるビジネスイノベーションを起こすための準備が整っています。
グローバル企業の注目を集めるベトナム
アジアでも確かな経済成長と、それを支える豊富な人材で今ベトナムが注目を集めています。賃金・工業団地借料の安さや、主要国とのFTA（自由貿易協定）締結による関税障壁の低さを理由に、中国に替わる生産・輸出拠点として存在感を高めてきました。
こうした背景以外に加え、IT産業への注力をはじめとした世界的にも注目度の高い産業への官民一体の投資も続いています。そのため生産・開発両面でベトナムに注目する日本企業が増えています。各企業が注目するベトナムの力にはどのような背景があるのかをまとめました。
ベトナムにはビジネスイノベーションを引き起こす確かな環境がそろっています。こうした環境が多くのグローバル企業にビジネスの成功とイノベーションの誕生を確信させています。
発展するベトナム経済
ベトナム経済は、2022年に実質GDP成長率を前年比8.02%を記録するなど、近年目覚ましい成長を見せています。今後も堅調に推移し、50年にかけて世界で最も経済成長を遂げる国になるという経済予測も出されています。
ベトナム政府は成長率目標の達成に向けて、付加価値税(VAT)税率引き下げの延長をはじめ、経済政策を強化する考えであり、24年も経済の高成長が期待されます。
豊富な人材
ベトナムは、外国企業が生産移管を進めるインセンティブになりうる労働市場を有しています。豊富な若年労働人口や安い人件費、高い基礎学力、積極的なIT人材育成の観点から、優れた特長を持つのがベトナムの労働市場です。
また、ベトナム人は、高い基礎学力を有しており、実際、東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)と国連児童基金(UNICEF、ユニセフ) が公表した東南アジア初等教育学力指標では、ベトナムは参加6カ国中、読解、筆記、数学の各項目で第1位を獲得しています。
イノベーションの仕組化
ベトナム政府は、積極的なIT人材育成に力を入れています。「2025年までの国家DXプログラムと2030年までの方向性」を発表し大学でのIT人材育成を支援しています。国家イノベーションセンター(NIC)ホアラックでは、世界におけるイノベーションネットワークの開発を進めています。
20以上の国・地域に在住している専門家や知識人など2千人のほか、アメリカや日本、ドイツなどでもネットワーキングが進められています。