私たちは今、前代未聞の事態に直面しております。突然訪れた新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威により、人類史上で初めて、何十億人もの人々がロックダウン状態に陥り、労働市場の大半が機能しなくなり、さらに縮小しています。
もし、あなたが経営者であるならば、自社のビジネスを継続し、従業員の給与を保証するために何ができるのでしょうか?
RPAがこの問題に対して何ができるのか考えてみましょう。
ソーシャルディスタンスが要求される中でビジネスを継続する
前置きしておくと、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、反復的なビジネスプロセスを自動化し、人間がより価値の高い仕事に集中できるようにすることを可能にするテクノロジーです。パンデミックが発生するずっと前から、製造業では、棚への仕入れ、トラックへの積み込み、商品の配送など、労働集約型の業務プロセスはすでに自動化され、作業の生産性が向上していました。しかし、人と人の接触が深刻な健康リスクとなった今、銀行、金融業、小売、医療業界などRPA導入を検討する業種がますます増えています。
RPAは、人手を必要とする業務を自動化することで、従業員がテレワークを行う状況下においても、ビジネスを継続することを可能にするのです。
社内プロセスを改善しながらコストを削減
自動化と雇用は相互に排他的ではありません。この長期にわたる危機から脱却するために、企業はより効率的なプロセスとシステムを通じて、従業員の潜在能力を最大限に引き出すことに焦点を当てることが重要です。大手会計監査企業 デロイトによれば、企業はRPAによって59%コストを削減することができ、また現状のような困難な時期だけでなく、長期的にみても、企業にとって価値のあるテクノロジーであると表現しています。また、RPAを導入することで、確固たるガバナンス手順、迅速な内部報告、効果的なコミュニケーションや従業員トレーニングが可能となり、今回のように人と人との交流が制限されている場合でも、完全なソリューションをビジネスにおいて提供します。
終息後の活動再開にむけての自動化
ビジネスリーダーの41%が新型コロナウィルス終息に備えて、すでに自動化に投資をはじめているとの報告があります。自動化は一時的流行ではなく、長期的な戦略です。COVID-19発生前の過去10年間の労働生産性の向上率はわずか1%でした。しかし、自動化が進むことにより、生産性を33%まで大幅に向上させることができます。RPAは既存ITシステムを活用し、既存の労働力を強化することにより、投資利益率を最大3倍にまですることができます。そして、パンデミックを乗り切るだけでなく、長期的な成長を推進します。
RPAへの投資は、「一石二鳥」の代表のようなものです。自動化は、低コストでのビジネス運営を可能にするだけでなく、感染症対策期間中に、従業員の安全も確保できます。ここまでRPAの導入メリットについて述べてきましたが、それでもまだ半信半疑であるならば、ぜひ自動化を試してみてください!
FPTが提供する、RPAサービスについては、こちら!
【Written by チャン・ダン・ホア 2020年4月20日】
【Reference】
- The Guardian:Bosses speed up automation as virus keeps workers home
- Brooking.edu:The robots are ready as the COVID-19 recession spreads
- Automation Anywhere (Mar 2019):Making Work Human: 5 Challenges
- FPT:akaBot in Response to COVID-19