FPTの2025年を通じたサステナビリティへの取り組みは、気候変動対策の強化、地域社会への支援、そしてテクノロジー、協働、責任ある成長を通じた人材への投資といった継続的な取り組みにより、着実に進展しました。
*本記事は、1月20日にFPTが発表したリリース文を抄訳しています。
テクノロジーの進展が、気候変動への取り組み、社会的レジリエンス、人材基盤の変革とますます密接に結びつく時代において、サステナビリティは独立した取り組みではなく、私たちの業務運営、イノベーション、地域社会との関わりに組み込まれた、共有の責務となっています。2025年のFPTのサステナビリティに関する取り組みは、気候変動対策の加速、地域社会の強化、将来に備えた人材育成など、具体的な行動を通じて形となりました。
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環境保護:グリーンキャンパスと気候変動対策の推進
FPTは、2040年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成し、ベトナムおよび世界のよりグリーンな未来を実現するという長期目標を掲げています。この目標は、エネルギー効率と気候対応型設計の原則に基づいて建設されたグリーンキャンパスの開発にも反映されています。
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F-Complexキャンパス(ダナン、ベトナム)
- 2025年第1四半期、ダナンのF-Complexビルでは、年間発電容量1,177,800kWhの屋上太陽光発電システムの設置が完了しました。再生可能エネルギーへの移行とオフィス内のエネルギー効率化システムの導入により、FPTはScope2排出量の削減を支援しつつ、運用効率の向上を目指しています。これに続き、ホーチミン市のF-Town 3ビルでも太陽光発電システムの設置が計画されています。
- 並行して、FPT大学はIQAirと提携し、4都市のキャンパスにAirVisual大気質モニタリングステーションを設置しました。この取り組みにより、学生や教職員にリアルタイムの大気質データを提供し、環境意識の向上およびより健康的な学習環境の促進を図っています。
FPTの環境イニシアチブはインフラ整備にとどまらず、「グリーントランスフォーメーション」サービスを通じて、データ主導のテクノロジーやデジタルプラットフォームを活用し、組織の業務にサステナビリティを組み込む支援も行っています。
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UNICEFとFPTは、VertZéroを活用した温室効果ガスインベントリ(GHG)と
大気質モニタリングのパイロットプロジェクトを学校や医療施設で開始
その主要な推進役となるのが、FPTのカーボンアカウンティングソリューション「VertZéro」です。これは、企業がScope1、2、3にわたる排出量を測定、自動化、報告、脱炭素化することを支援します。手作業によるインベントリと比較して、カーボン報告の時間を70%、コストを60%削減できるため、効率的かつ信頼性の高い排出管理が可能です。その手法は国際的なGHG会計基準に準拠し、TÜV Rheinland(ドイツ)の認証を受けており、国連やUNICEFなどの組織にとってグリーントランスフォーメーションパートナーとしてのFPTの信頼性を高めています。
FPTはまた、環境へのコミットメントを具体的な地域貢献活動にも反映させています。2025年には「一緒に植樹」プログラムのもと、ベトナム国内の国立公園や複数の自然保護区において合計3,500本の植樹を支援し、生物多様性保護と生態系回復に貢献しました。同時に、ワールドビジョンと提携して「グリーンストーブ-健康的な暮らし」のイニシアチブを展開し、エネルギー効率の高い調理ソリューションを農村部の200世帯に提供しました。従来の薪の代わりに、よりクリーンで地域で入手可能なバイオマス燃料を使用することで、室内空気汚染の削減、健康改善、温室効果ガス排出削減に寄与しています。
FPTは、緊急の社会的ニーズに対応し、地域のレジリエンスを強化する実践的な取り組みを通じて、地域社会の発展を引き続き支援しています。これらの取り組みはFPTが参画する「Pledge1% Movement」を基盤としており、FPTは税引前利益の2%を社会、教育、地域プログラムに充てています。2025年第3四半期までに、FPTと従業員は全国の社会的責任プログラムに総額587億ベトナムドンを寄付し、そのうち44%は従業員による一日分の給与の自主的な寄付によって賄われました。
2025年は、FPTが毎年実施している「コミュニティデー」が3月13日に第15回を迎え、従業員主導の社会貢献の伝統を強化しました。本取り組みでは、献血や洪水被災地での復興支援など、コミュニティの福祉を支える活動が行われました。
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FPTの従業員が洪水被災地の学校に生活必需品を届ける様子
直接的な地域支援にとどまらず、FPTはテクノロジーを活用して災害対策や地域の安全にも貢献しています。クイニョンAI研究応用センターのエンジニアによって開発された無料の災害警報プラットフォームは、深刻な洪水に対応するために構築され、救援活動を支援しています。洪水予測や浸水マッピングの機能を統合することで、救助隊が状況の変化を予測し、極端な気象時の救助調整を強化することができ、より迅速かつ効果的なコミュニティ保護に貢献しています。
これと並行して、FPTは教育を社会的責任の中核と位置付けており、教育が子どもたちの人生を変革し、地域を超えて平等な機会を広げる強力な原動力であると信じています。FPT People’s Fund for the CommunityはHope Foundationと協力し、「Light Up The School」シリーズを実施、遠隔地や恵まれない地域の生徒のために教育施設の充実を図っています。過去8年間でHope Foundationは、遠隔地や被災地において約600校の校舎建設・改修、440本の橋梁建設を行い、電子図書館の提供を通じて生徒や教師の知識・デジタルリソースへのアクセス拡大も支援しています。
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FPTのリーダー、顧客、パートナーがHope Schoolを訪問
これらの取り組みを基盤に、FPTのリーダーシップとHope Foundationによる新たな取り組みHope Schoolは、COVID-19パンデミックで家族を失った子どもたちに教育とケアを提供することを目的とし、2025年に新キャンパスを開校しました。6,500㎡にわたるキャンパスには、ベトナム全土29の省や都市から集まった300人の子どもたちのための学習・生活施設が整っています。
FPTはまた、長期的な社会的責任の一環として、ベトナムの人材基盤の強化にも貢献しています。15万2,000人以上の学生に質の高い教育や多様な学習パスによる幅広い研修を提供し、将来に備えたグローバル競争力のあるデジタル人材育成を支援しています。さらに、毎年開催されるグエン・ヴァン・ダオ奨学金制度では、2024年に8,200人以上の学生に計1,681億ベトナムドンの奨学金を授与しました。
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世界水準の働く喜びを実現する組織
4,000人以上の従業員がFPTの創立37周年スポーツフェスティバルに参加
30か国以上で事業を展開するFPTにとって、多様性は包括的な組織づくりの土台です。FPTは87か国出身の54,000人以上の従業員を擁しています。この多様な人材の中で、女性従業員は全体の37.1%、管理職の36%を占めており、女性の参画とリーダーシップを推進する取り組みが進められています。多様性と包摂性へのコミットメントはFPTのグローバル事業全体に反映されており、日本法人は2025年のD&I AWARDで最高位「Best Workplace」を獲得しました。
FPTは、従業員のウェルビーイングを重視し、全社規模のスポーツイベント(創立37周年記念スポーツフェスティバル、グローバルHappy Runレース、多様なスポーツ大会など)を通じてアクティブな生活を推奨しています。さらに、瞑想・ヨガ・ピラティスなどのメンタルヘルス促進セミナーやプログラムも開催し、職場でのバランスと幸福感を育んでいます。
人材を中心に据えたアプローチは、継続的な学びと成長の文化によってさらに強化されています。FPTはスキルファーストの人材変革を推進し、AI活用の学習プラットフォームにより、職種や将来に備えたスキルに合わせた個別のスキルアップを実現しています。従業員は、LinkedIn Learning、Harvard Business Impact、Courseraなどの主要教育機関やテクノロジーパートナーとのグローバル提携によって、6万件を超える学習リソースにアクセスが可能です。2025年には、これらの取り組みにより累計500万時間以上の学習と30万人の受講が実現し、組織全体の生涯学習を支援しました。
環境・社会・ガバナンス(ESG)分野での継続的な努力が認められ、FPTのグローバル子会社の日本ではEcoVadis社評価のシルバーメダルを獲得、フランスとドイツではプラチナメダルを獲得しました。これらのサステナビリティ成果は、職場環境の認証とも相まっており、FPTは香港、タイ、台湾で「Great Place To Work®」認証を取得し、素晴らしい職場環境であることが国際的に評価されています。これに先立ち、2024年にはドイツとフィリピン、2023年にはシンガポールでも同様の認証を受けています。
FPTが2025年に取り組んだサステナビリティ活動は、環境、コミュニティ、そして職場において、企業としての責任を着実な行動へとつなげていることを示しています。
気候変動への実践的な施策、地域社会への支援、教育への投資、人材重視の開発を通じて、FPTは事業活動の枠を超えたポジティブな成果を生み出し続けています。
また、テクノロジーの活用と従業員・パートナー・地域社会との協働を一層強化することにより、FPTはベトナムおよびグローバル市場において、より環境に優しい社会、よりレジリエントな社会、将来を担う人材基盤の構築の実現に貢献し続けることを目指しています。こうした取り組みは、ベトナムだけでなく、FPTが事業を展開する世界の市場においても推進されています。