ベトナムIT最大手FPTソフトウェアの日本法人であるFPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区、代表取締役社長:ド・ヴァン・カック、以下 FPTジャパンホールディングス)と、DXプラットフォーム「TULIP(チューリップ)」の販売・サポートを行う株式会社T Project(本社:東京都江東区、代表取締役:荒谷茂伸、以下 T Project)は、本年2月1日に代理店契約を締結しました。
「TULIP」の活用で製造現場のDXをローコード・ノーコードで実現し、国内製造業の成長支援を強化していきます。

T Projectと代理店契約を締結の経緯

国内の製造業においては、人口減少などによる人材不足、国際的な競争の激化などからDX(デジタルトランスフォーメーション)は避けられない状況になっており、既にERPの導入・活用やバックオフィスでのDXなど、一部では導入が進んでおります。
一方で、経済産業省の統計調査によれば、製造現場におけるDXの担い手不足も起因して、推進していく難しさが浮き彫りになっています。

  ものづくり企業の経営課題
経済産業省:2020年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)より引用
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/honbun_html/honbun/102011_2.html

 また、DXを急ぐあまり帳票電子化のような限定的なソリューションを導入してしまい、狭い範囲でのデジタル化で業務を煩雑化しただけというケースや、スマートファクトリーを目指すものの工場の独自性が高すぎ、工場ごとにシステムが乱立し、基幹系システムやバックオフィスと連携がとれないといったケースもあります。

T Project、FPTジャパンホールディングスの両社では、こうした経験を経た企業から全社・製造拠点すべてのデータを統合、活用できるよう、全体最適を実現するソリューションへの要望や、提案を行う機会が増加しており、今回の代理店契約に至りました。

 

「TULIP」のサービスについて

Tulip Interfaces Inc.(以下、Tulip)が開発しT Projectが展開している「TULIP」は、ERPなどの既存システムや製造設備・測定機器類との接続が容易で、取得データを全社一貫して活用できます。
紙や人手に頼っている業務をデジタル化するような、ポイントソリューションとしての役割も果たすことができ、これまで見落とされてきた業務もデータとして蓄積を行えます。
これらを実行するためのアプリケーション開発はローコード・ノーコード※1で行えるため、現場で業務を理解している方が自ら、現場主導で行えることも「TULIP」の特徴です。
データを蓄積するにつれ、業務そのものをアップデートしていく必要があっても、アプリ化した手順などを自社で迅速に修正できます。開発費用や期間がネックとなり古い仕組みを使い続ける悩みから解放されます。
なお、日本市場における「TULIP」導入後の効果として、不良率削減は59%、教育時間削減は67%、生産性向上は18%となっています。※2
※1:ローコード・ノーコード:最小限のプログラミング、またはプログラミング不要でアプリケーションを開発する手法。
※2:各数値はTulip・T Project調べ。導入企業の実例。

Tulipのシステムイメージ
「TULIP」のサービスイメージ

今後の展開

FPTジャパンホールディングスは、グループ内でのコンサルティング事業で多くの国内外製造業との接点があり、単なるシステムコンサルティングにとどまらないトータルなDXプロジェクトをマネジメントできる強みがあります。 同グループ内で得意とするオフショア開発に加え、ローコード・ノーコードで現場主導の開発を行える「TULIP」が選択肢に加わり、製造業の抱える課題解決の手段をより強化できます。 FPTジャパンホールディングスのネットワークと、T Projectが持つ技術知見を活用し、相乗効果でTULIP導入を促進し国内製造業のDX、業務変革に貢献していきます。

デジタル改善
FPTのデジタル変革(DX):デジタル改善® (Digital Kaizen®)

株式会社T Projectについて

社名:株式会社T Project
所在地:東京都江東区枝川3丁目1番4号 DMG MORI 東京デジタルイノベーションセンタ
Webサイト:https://tprj.co.jp/

株式会社T Projectは、2020年9月の設立以来、米国Tulipが開発したクラウドベースの製造支援アプリケーション作成プラットフォーム「TULIP(チューリップ )」の日本国内での販売サービスを行っています。
「TULIP」はローコード・ノーコードのためIT技術者に委託せずに開発・運用できます。測定機器や生産設備、外部システム・サービスなどとの連携も容易で、現場主導での業務効率・品質改善を実現します。「TULIP」は製造業向けのアプリケーション開発プラットフォームですが、少ない教育時間で利用が可能となること、報告文書の作成、トレーサビリティにも優れていることなどから、製造業にとどまらず、利用できる業種範囲は格段に広がっています。実際にTULIPを体験できる「TULIP Experience Center」も国内6か所に設けています(東京、名古屋、浜松、金沢、仙台、奈良。各予約制)。

 

FPTジャパンホールディングス株式会社について

社名:FPTジャパンホールディングス株式会社
所在地:東京都港区芝公園一丁目7番6号KDX浜松町プレイス6階
Webサイト:https://fptsoftware.jp/

FPTジャパンホールディングスは、ベトナムのICTリーディングカンパニーであるFPTグループで、海外に特化し IT 事業を担うFPTソフトウェアの日本法人です。ベトナムと日本両国の文化・経済・知識の交流の懸け橋となり、先進技術を活用したサービスやソリューションを通じて日本のお客様に最大限の価値を届けることを目的に、2005年に設立されました。現在では、RPA、ブロックチェーン、AI、クラウド、ERP、ビッグデータ分析など多様なサービスをエンドツーエンドで展開し、お客様のデジタル変革(DX)の実現を支援しています。

FPTのグローバル展開
FPTグループのグローバル展開

関連リンク

ローコード/ノーコードサービスについて:
https://fptsoftware.jp/services/it-services/lowcode-nocode

ローコード導入サービス(PDF):
https://www.fpt-software.jp/wp-content/uploads/sites/3/2022/09/DigitalInnovation_Lowcode_Leaflet_ver1.pdf

NTTデータ イントラマートとパートナー契約を締結し、拡大するローコード開発市場で、グローバル展開を見据えたビジネスを加速:
https://fptsoftware.jp/newsroom/news-and-press-release/press-release/20240130