2021年11月24日、 岸田文雄内閣総理大臣の招待に伴い来日した、ベトナム社会主義共和国 ファム・ミン・チン首相(以下、チン首相)は、ベトナム計画投資省とベトナム在日大使館が主催し、FPTが支援した朝食会において、日本の大手企業17社のトップマネジメント層と、ベトナムにおけるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みの発表及び日本企業との意見交換を行いました。

 

 

チン首相は、ベトナムではデジタルトランスフォーメーションに関して、2025年までの取り組みが決定し、2030年にはデジタル政府になることを掲げ、デジタルトランスフォーメーションを通じて、国家発展を目指す旨を述べました。

また、「ベトナムは、若い人材を豊富に抱え、経済発展しており、今後のDX発展に向けたITや通信のインフラが整備されている。ベトナムは経済の開放度の大きい17の自由貿易協定で、60か国と自由貿易を行っている。これは我々にとってチャンスである。皆様、特に親しい国からの力を借りて成長したい。デジタル経済としての目標は、GDP成長率を2025年20%、2030年30%とし、国民が裕福になり世界平均レベルに達することと、平和協力の発展を目指したい」と続けて述べています。

日本企業からの意見発表では、各社ベトナムにおけるデジタルトランスフォーメーション支援への非常に前向きな意見発表を行い、具体的な戦略や人材育成方法、日本企業に求める支援についての質問も多く行われました。

会談の終了時には、FPTコーポレーション会長 チュオン・ザー・ビンより「本日の会議で共有された情報が、日本企業とベトナム政府との間の理解を深め、特にベトナムと日本の両方のデジタルトランスフォーメーションにおける協力の分野において、より多くの経済発展の機会が生まれることを願っています。」と挨拶が行われました。

チン首相は、「ベトナムを代表して感謝申し上げる。短い時間ではあったが、有意義な意見交換ができた。今後、皆様においては、各省庁と具体的な意見交換を行っていただきたい。」と今後の日本企業への期待と関係強化を述べ、会談は終了しました。