FPTソフトウェア 取締役会長 ホアン・ナム・ティエンは、今年の4月11日、ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)、ベトナムの都市開発社Ecoparkと、当社の自動運転技術を取り入れた自動運転電気自動車の開発に合意したことを発表しました。
ベトナムのハノイ中心から南東へ約20km離れた街エコパークの住民は、まもなく近所で朝食をとるために、電気自動車を予約できるようになります。ただし、その車に運転手はいません。
この車両は、車両の正確な検出、(搭乗者なしでの)自動駐車、さらには障害物を検知しながら速度を調整する機能など、高度な自動運転機能を備えています。
「10月までに、利用者は自分のスマートフォンのアプリを介し、自動運転車を手配することができるようになります」とティエンは発表しました。
「私たちには、精密力学を要する自動車製造を行う能力はありません。しかし、自動車を自動運転する自動車に変えることができるのです」
東南アジアのITリーディングカンパニーは、観光地、工場、港、ゴルフコースで使用する、運転手を必要としない車両の商品化を目指しています。
「ベトナムの港湾だけで年間500万TEU(TEU =20フィートコンテナ1個分相当)を取り扱っているため、コンテナを積み降ろしするための自動運転トラックの需要は非常に大きいです。また倉庫、特に安全性とセキュリティの基準がきわめて高い食品倉庫でも、需要は非常に高く同じ状況にあります。問題は、グローバル市場における潜在的な可能性は無限大ゆえ、『需要をどう測定するか』なのです。」とティエンは述べています。さらに、次のようにも述べました。
「私たちはこれらを実現することができ、このニッチな市場でご用命いただけることを願っています。」
FPTは、今年の4月11日にハノイにおいて、ヤマハおよびEcoparkとの覚書に調印し、人工知能と光検出と測距(LiDAR)技術を利用して、ヤマハの電気自動車向け自動運転ソフトウェアを開発するとしています。
このコラボレーションは、自動走行技術の採用を加速させ、速やかに自動運転車を現実に実現化することを目指しています。
FPTは数年以内には、自動運転レベルの最高レベルであるレベル5と、自動車業界の国際安全規格であるISO 26262を取得することを目標としています。