FPTソフトウェアが開発したヘルスケア向けAIアルゴリズムであるResidual Capsuleは、米国を拠点とする2019年の腎臓腫瘍セグメンテーションチャレンジ(KiTS19)および気胸チャレンジで、トップの座を獲得しました 。

KiTS19には腎臓腫瘍のセマンティックセグメンテーションに最適な方法論を提案するために、世界中から800以上のチームが参加しました。FPTソフトウェアは、参加チームと競い合い、全体の上位6%を占めました。AIアルゴリズム Residual Capsuleは、平均で腎臓ダイスの93.9%、腫瘍ダイスの56.6%を検出できました。今年のKiTS19コンペティションでは、FPTソフトウェアを含む106チームのファイナリストが選ばれました。その中で、FPTは唯一のベトナム代表でした。データサイエンティストであるタイン・ハウイン氏によると、KiTS19は、世界中のAI専門家のための、グローバルな活躍の場であり、AIソリューションでヘルスケア問題を解決する貴重な機会を提供しています。

 

Residual Capsuleは、より良い腎臓ダイスと腫瘍ダイスの検出が可能です

 

またFPTソフトウェアのチームは、AIアルゴリズムを気胸チャレンジにも取り入れ、世界中の1,400人以上の参加者のうち、トップ5%に選ばれました。気胸診断は、通常、医師のX線画像の仮想分析に基づいて行われ、不正確さが伴う可能性があります。そこで、FPTソフトウェアのAI搭載Residual Capsuleは、X線画像の分類と優先順位付けをすることで、問題を解決しました。これより、医師の診断に役立つことが期待されています。

FPTソフトウェアはResidual Capsuleアルゴリズムを特許登録しています。FPTでは、これからも、AIを活用した先端ソリューションの提供をしてまいります。

 

 

腎臓腫瘍セグメンテーションチャレンジ(KiTS19)について

アメリカのミネソタ大学とオーストラリアのメルボルン大学が主催する、毎年恒例のコンペティションです。腎臓および腫瘍検出技術の開発を促進することを目的としています。

気胸チャレンジは、医療企業向けソリューションに特化した医療情報学会(SIIM)と、リウマチ性疾患の診断と治療を支援するために設立された米国の非営利団体であるアメリカンリウマチ学会(ACR)が共催しています。