FPTは4月11日から13日かけて横浜市にて開催された「2014国際医用画像総合展」(ITEM in JRC2014)に出展し、画像処理を中心とした医療用ソフトウェア開発能力を紹介することを目的に、FPTソフトウェアの開発事例についてデモを行った。
事例の1つ目は「GPU-CUDA使用による医療画像の多断面レンダリング処理の加速」(英名: Medical Image Multi-Planar Rendering Acceleration Using GPU-CUDA)。FPTは、近年注目されているGPU-CUDAを研究し、複雑な画像処理・医療画像処理の効率化を図るためこの技術を活用するアプリケーションを開発した。ITEM2014では、MPR 像(Multi-Planar Rendering:多断面レンダリング)の処理速度を10倍アップさせるデモを紹介。複雑さを増した場合は、処理速度を25倍にすることも可能となる。
2つ目は「WebGL利用によるデータ量の可視化」(Volume Visualization Using WebGL)。本アプリケーションは、プラグインをインストールせず3D画像をウェブ上で表示することを可能とし、通常展開が困難だとされるモバイル端末においても表示が可能。ITEM2014でのデモでは、医療用3D画像のNexus 7上への投影を紹介した。
7年以上にわたる医療用ソフトウェア開発の実績と幅広い技術能力を持つFPTソフトウェアは、医療製品開発ライフサイクルにおけるお客様の信頼に値するコスト効率のサービスを提供している。複雑なセグメンテーションアルゴリズムやンピュータ支援画像診断と超音波診断、X線、コンピュータ断層撮影、磁気共鳴画像などシステム上で情報、画像、アプリケーションの処理、DICOM (Digital Imaging and Communications in Medicines)に関する経験も豊富である。技術やハードウェアの今後の動向を見極めるとともに技術的に時代遅れの課題を抱えるお客様を支援するため、マルチプラットフォーム移行のサービスをお客様に提供している。また、OpenMP、インテルパラレルスタジオ(Intel Parallel Studio) やGPU-CUDAなど様々な技術的アプローチでアプリケーションの処理速度向上を可能とする並行処理や性能最適化のソリューションも提供している。FPTソフトウェアの優れた専門能力は、これまで日本の大手企業向けに実施したプロジェクトによって証明されている。
「2014国際医用画像総合展」は、一般社団法人日本ラジオロジー協会(JRC)により『JRC2014』学術大会併設の医用画像機器学術展示会として開催された。本年出展企業役162社で、来場者数は22,140名である。出展名社は、シーメンス・ジャパン社、東芝社、日立社、GEヘルスケア・ジャパン社等。詳細は、主催者ページをご覧下さい。