お客様
お客様は、世界中の大手銀行です。本銀行は、金融ソリューションで一流のグローバルプロバイダとなり、同社が事業を行う地域における顧客、株主、人々及びコミュニティへの継続的な価値を創造できるよう他社と競合しています。
ビジネスニーズ
お客様は、メッセージングおよびアプリケーションプラットフォームという2つの主要目的のため、15年間Lotus Notesを使用されていました。しかし、高い保守コスト、低い柔軟性というLotus Notesベースのシステムの欠点がその利点を上回るようになりました。そのため、レガシーアプリケーション及びデータ全体をより現代的なプラットフォームに移行し、最終的には、Microsoft Windows SharePointサービス(WSS)、Java、J2EE、 .NET、オープンソース(Apache、Tomcat、MySQL やPHPの組み合わせ)を利用することが目標です。それぞれの移行アプリケーションに対する対象プラットフォームは、お客様のプログラムマネジメントオフィス(PMO)により決定されました。
課題
本プロジェクトは、お客様の内部システムに多大な影響をもたらすため、チームメンバーは、世界の数千人のユーザへの影響を考慮する必要がありました。変更管理を徹底的に計画し、移行の際は、チームのサポートが最適化されるよう、ユーザに対し変更に関する研修を実施しました。
ソリューション
FPTは、レガシーシステムを分析し、提案しました。
- 複数の既存アプリケーションを統合し、1つの移行アプリケーションとする必要があります。FPTは、お客様にアプリケーション統合について正しい決定をしていただけるよう、統合しうるすべての箇所の利点と欠点を明らかにしました。FPTは、できるだけ多くで統合ができるよう検討しました。そして、移行アプリケーションの複雑さを明確化しました。移行アプリケーションに統合された元のアプリケーション数には関係なく、本アプリケーションは、複雑度が明確化されたアプリケーションの1つと考えられます。
- 将来的なビジネスの目的やお客様が目指す目標の達成に役に立たなくなってしまった既存のLotus Notesアプリケーションは、移行されません。お客様サイドのPMOは、アプリケーションの開発・サポートチームがどのような基準でアプリケーションを削除するのかを定義します。FPTは、保存すべきアプリケーションやデータベースをさらに詳細に定義し、その後お客様がどのアプリケーションを保存や移行するのかを選びます。
FPT及びお客様のPMOがアプリケーションの分類に合意した後、実装フェーズを行いました。
- 開発は、事前に定義されたソリューション及び FPTのアーキテクチャチームによって作成された設計に基づき、お客様のアーキテクチャーチームにより承認されました。
- FPTのCitus™ Migration Suite(マイクロソフト承認済)により、データ移行プロセスをサポートしました。
- プロジェクトチームは、移行タスクフォースを最適化し、知識を一元化するため、明確な役割と責任を持つファクトリーデリバリモデルで作業を進めました。
- 管理ダッシュボードは変更点の監視、重要な問題の早期検出、そしてコミュニケーション経路を標準化するために利用されました。
- プロジェクトチームは、世界の20,000人以上のユーザのためにユーザ受け入れテスト、展開支援および生産支援を行いました。
メリット及び価値
新しいMicrosoftベースのシステムは、運用効率、サポート力が向上し、スケーリング、拡張を簡略化することができます。そして、アドホックレポート、ダッシュボードを用いることにより、データアクセス、レポーティングのパフォーマンスを向上させ、アーキテクチャ、データモデルが改善されました。
10年以上の実績を持つFPTチームメンバーによって開発されたCitus™ Migration Suiteがプロジェクトに利用されることで移行プロセスが飛躍的に速まり、コスト効率も向上します。費用対効果の高い方法で、内部システムを最適化できたことで、プロジェクトのプロセス、そして、プロジェクトの成果双方でお客様のビジネスを大きな成功に導きました。
使用技術
.NET 3.5、Visual Studio 2010、SQL Server 2008、Java J2EE、Oracle 11g、SharePoint 2010、Citus™ Migration Suite、Eclipse。